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tontonのジュビレ日記

OSK 夏のおどり @新橋演舞場 その3



二幕は、洋物のショー作品です。

オーソレイユ! と副題がついて、太陽と称される桜花ちゃんへの賛歌となっている。

オープニングが板つきで、明るくなったとき、赤い衣装がぱっと目に飛び込んできて華やかでした。
客席から「おー」と声が出ていた。

タンゴの場面は、やっぱり、桜花ちゃんと桐生くんの関係は、男のアレみたいに見えて―というか、桐生くんは相当その気だが、桜花ちゃんは女性にも感心あり、という風にも見えるし、でも、女装の高世くんがニューハーフ(だから違うだろ、とどっかから声が聞こえる)(笑)だとすると、また違ってくるし・・・というわけで、登場人物の関係がいまいちわからないんだけど、ダンスがカッコいいからよいです。

真麻くんがキレがよくて、ついそっちに目が行ってしまうんだけど、真ん中の桜花・高世の絡みも見なくてはいけないし、で、困った。

朝香さんもキレがよくて、かっこいい。
朝香さんて、可愛い系の押し出しなんだが、男を引き込む魔性の女とか、「ちょいと、あんた」みたいなおねえさん風とか、やらせるとまた、ハマってしまうという、不思議なダンサーで。
ファンだということです。



で、ブラックアンドホワイトの場面。

ヤンリンほか3人のところも、全体で踊るところも、躍動的で、ノリのよさが増進されていました。
「新橋」効果か。
いやいや、うんとお稽古したんでしょう。
くるみちゃんが、体重感じさせない軽さで、ノリノリで、観てるこっちもいい気分。

娘役の衣装が、ホットパンツからスカートに変更になってました。
ホットパンツのままでもいいのに、と思うけど、なんか事情があったんでしょうかね。

やっぱり、音楽いいよね。
それにバシバシのってくる振りもいい。
OSKの真骨頂と思う。



チェリーガールズは、とてもキュートでカッコよかった。「春のおどり」の覚書でも書いたけど、「エリーゼのために」から「キッスは目にして」への曲の移行とともに鮮やかな変身という演出がよかった。やるじゃん、OSK。
衣裳がよかった。ショートパンツのほう。
露出度高いんだけど、健康的でかわいい。無駄な脂肪などない鍛え上げられた肉体あってこそだろう。みんな、スタイルいいよね。
歌がキャピキャピしてて、ちょっとアニメ声なのも、なぜか健康的なお色気効果に一役かってたようで。
それぞれの個性も感じられてよかった。
チェリーガールズ、OSKのウリにすべきですね(それは先刻承知の上でのこのプロデュースなんでしょうけどw)
今のメンツだと、あんまり大人びた風よりも、かわいい系のスタイルのほうが合ってるんじゃないでしょうか。



で、そのあとにロケットがあるわけだけど、若手が出てきてひと踊りした後で(チェリーガールズ御着替えタイム)、再登場する。でも、あっという間に出てきて、舞台袖では凄いことになってるんでしょう。

ロケットも、OSKのウリですね。
引きしまった足、速いテンポ、リズムよくきれいに上がる足。
とにかく、キビキビと動くさまが気持ちいい。


OSKのロケットは、
タカラヅカのと比較されることがあるけど、ほかに比較対象がないからそういうことになるんでしょうが、あっちはショーの中での扱いが違うのでね。

ヅカでは、「ラインダンス」と呼ばれてるかな。
出番の少ない超若手の顔見せの場、というポジションであるわけで、体つきも動きもまだまだこれからの人が多い。
かつてどっかの大学の社会人講座でタカラヅカ講座がありましたけど、それの講師の先生が、「ここ、オペラで見て、いいなと思う子を探してください」と言ってました(笑)。
あっちはそういう場なんですわ。


フィナーレの名倉加代子のダンス、前にも書いたけど、ちょっとニュアンスのある振りで、今回はしっくりときました。皆のなかでもうまくおさまったてことかもしれない。
両手を腰で揃えるのは、右じゃなくて左だった。

ここの楽曲は、ショパンの「わかれの曲」が使われています。
曲の正式な名称は、ショパンの「ピアノエチュード10の3ホ長調」ですが、日本では「別れの曲」というタイトルがポピュラーですね。
旅立つ人を讃えつつ見送る心持を静かに表現している楽曲と振りになってると感じました。













by ichigoshoto | 2014-08-16 14:00 | OSK