tontonのジュビレ日記

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月→雪→宙 その7

「はなやかなりし日々」

華麗なる詐欺師。
軽妙洒脱、臨機応変の頭の回転の良さ、でもってちょっとしたところで暖かさも垣間見せて、いろいろあるけどそういうのは全部飲みこんで最後までカッコよく、「じゃねっ!」と去っていく。
お涙ちょうだいでなく、あくまでスマートに、おしゃれに、さようなら。
大空さんらしいですね。


そのロナウド・フィリップスが発掘しちゃうショースターが、野々すみ花演ずるジュディ・レイン。
純朴で素直で、芯の強いところもあるヒロインで、好感が持てました。
ジーグフェルドフォーリーズのレビューショーもきれい、きれい。華やか、華やか。

でも、このショーが終わったら、バラの花束残してロナウドは消えているんだよね。
ジュディはそれも乗り越えて、大女優になっていくんでしょうが。
余韻を残したエンディング。


レビューシーンが華やかでよろしい。
ミュージカル仕立てで大スペクタクルのレビューシーンが出てくる往年のハリウッド映画みたいです。
あれを観て研究したんかなあ。


作・演出の原田諒氏、大劇場公演はこれがデビューなんですね。
うん、いいかも?
こういう小洒落た作品、もっと観たいですね。





*****



ショーのほうは、「クライマックス」

これ、タイトル見てがっくりきた。Cry Max て。

”climax” と ”cry max ”をかけたんですか。
タカラヅカらしいと言えば、らしいですが・・・。


さて、肝心の中身ですが、どこを切っても大空ショー。
という印象だったですが、退団公演だからね。
すみかちゃんが場面を盛り上げ、華やかにしてました。
できる嫁もらってよかったね。

で、キラキラのオープニングのあと、スーツにジャズとか、凰稀くんの金ボタン軍服ケープ半掛け(キターッ!!)とかありましたけど、パリのシーンですか、これ、途中で切れる感じがあるのね。
華やかなレビューシーンが始まったと思ったら、大空さんたちが地味な服装でシリアスに踊ったりして、と思ったらまたレビューシーンに戻る感じ。
大空さんのシャルマンが牢屋に入ってるとのことですが、よくわからない。(シャルマンて、なんで?)

クライマックスの連続とのことでしたが、切れ切れな印象で、全編クライマックスというわけにはいかなかったです。



凰稀くん   凄くカッコイイ。それで十分だけど、欲を言うならも少しキレがほしい。
悠未くん   オッサンぽさが確立されてきた。好きです。トップになってほしいなあ。
蓮水くん   ニコイチで踊ってた春風くんが花組に行っちゃって、ダンスは一手に引き受けてる感じ? がんばってください。






のろくさやってる間に、「銀河英雄伝説@タカラヅカ」の製作発表会がありました。
(アナウンサーが「アット」と発音してるのがうけた)

組替えで大補強して、美しい嫁を迎えて、万全の態勢でゴーッ!!
てとこでしょうか。
マンガにもアニメにもなってて、他の劇場版もやってますね。
これぞ、タカラヅカ版! 
というのをぜひお願いしたいと思います。



次回は、いよいよ星組へ。
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by ichigoshoto | 2012-07-28 09:00 | タカラヅカ

月→雪→宙 その6

さあ、息切れしないうちにどんどこ行きましょう。


宙組。

「はなやかなりし日々」/「クライマックス」

大空さんとすみかちゃんの退団公演でした。

大空さんは、自分の持ち味について、タカラヅカ的でないと思っていたようで、これでいくんだ、と確信を持てたのは「THE LAST PARTY」あたりだとインタビューで言ってますね。
2006年の公演だから、男役になってから結構経ってたんだね。


退団のあいさつで、「奇跡」という言葉を使っていましたけど、そういう結構な時間の葛藤があって迷いもあっただろうし、ここまで上り詰めることができるとは思ってなかったのかなあ。

でも、彼がここまで劇団に貢献したという結果は、自分の道を信じて努力を怠らず、常に気を許さず、個性を磨いてきたからだ、ということができるでしょう。

tonton的には、いつかもどっかで書いたと思うけど、「十二夜」(ずいぶん昔の小劇場公演。タニちゃん主演でした)の、大空さんが演じたお調子ものでちょっと間が抜けたとこのある若者が気に入っていて、あの明るくぶっ飛んだユーヒくんをまた見たいなと思ってたのですが、それは、彼としては本来ではなかったということなんでしょうね。

で、「HOLLYWOOD LOVER」あたりから、これがこの人の方向性なんだなあと納得できるようになりました。(2008年の公演でした。月組時代ですよ)



振りかえってみると、大空さんはいつの間にか男の孤独とかそれを享受している男の大きさとかその上でにじみ出てくる寂しさとか、そういうのを出せる男役になっていたと思います。
トップになってからの役どころは、そういうのが多かった気がする。
それを自然に受け取って見てたんだなあ。
そう考えると、希有な存在であったというべきかもしれません。





すみかちゃんは、花組のときから実力は目立っていました。
文句ない。
花組にいたころ、普段メークだと可愛いのに舞台だとヘンになっちゃうので、残念と思ってましたが、宙組にきて、どんどん上手になりました。


で、タカラヅカのトップ男役とその相手役の娘役の関係性について、娘役のことを「嫁」と呼んだり、よく「ラブラブ」と表現されたりしますけど、私はそれがあまり好きでなかったんですが―プロの舞台人なんだから、対等につとめりゃいいじゃん、と。

でも、最近、そう呼べるような関係を築くことによって、舞台での双方の呼応のしかたや感情の発露のしかたなんかが違ってくるんかなあと思い始めています。
やっぱり、人間だからね。



「誰がために鐘は鳴る」の最後、マリア(すみか)はロバート(大空)と一緒に残ろうとするのに連れていかれるシーンの、マリアの叫びは、本物に聞こえました。
彼女が演技巧者であるのは事実ですが、これが出てくるための大空との良い関係性という下地も大いに作用していただろうと思うわけ。



いや、こんなに長々と語るつもりはなかったんですよ。

「はなやかなりし日々」については、次回に(ひっぱってすいません)。




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以前に描いたものですけど。
まだトップになる前の大空さん。
なにか、ふっきれたような穏やかな表情に惹かれました。
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by ichigoshoto | 2012-07-25 09:00 | タカラヅカ

月→雪→宙 その5

雪組のショーですね。

「Shining Rhythm!」




こっちは、楽しかったです。
中村一徳氏作。
イットクさんのショー、結構マンネリズムなんだけど、好きです。
なんというかね、投げやりでないですよ、彼の作り方は。
いつもなにか新しいことを考えてる、入れようとしてる。
振付家に新しい人、探してきたりとか。
で、ジャズのシーンが必ずあるのね。これ、tonton的にはポイントなんですわ。


というわけで、スーツでジャズのシーンは、好きでした。
黒のスーツにカラーシャツというとこからして、「俺達、ワルだぜ」な空気で、あとから出てくる女の子たちもちょっと一筋縄じゃいかなそうなオネエサンたちで。
かっこよくて、好きですね。

愛加あゆちゃんが大活躍。
おねえちゃんと持ち味違うのね。

振りがカッコよかったんですが、
ここの、組長、飛鳥裕氏ですよ。注目です。
ビンビンに踊ってるのよね。
踊るバーテンさんです。ちなみに、隣で副組長の麻樹ゆめみサンも歌って踊ってます。
これがかっこよくて楽しそうで気分いい。


最近、踊れる組長さん、増えてきましたね。
というか、前からそうだったんだけど、組長になると、踊らなくなっちゃったりするのね。
それが残念だと思ってました。
実力と魅力は、どんどん見せてほしいと思います。




次回は、いよいよ 宙組。
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by ichigoshoto | 2012-07-24 09:00 | タカラヅカ

月→雪→宙 その4

間があいてしまいました。
気がつけば、星組始まってるし。(もう観てきたし)
サクサクいくはずが、中途で止まってしまうのね。

奏乃はるとクン? 組長? なんなの?

と、思ってた方、いらっしゃるかどうか知りませんが、今日、(半分)謎があかされます(大げさ)。
もちょっと、お待ちください。



さて、

「ドン・カルロス」。

原作があり、オペラにもなってますが。
ま―あの、題材としては結構タカラヅカ向きなんではないかと思うんですがね。

木村くん、相変わらずの学芸会風の劇作だよね。
観ながらどんどんテンション下がっていきました。



演じているひとたちには文句はない。それこそ、隅から隅まで「入魂!」でやってます。
それだからこそ、気の毒で。
もったいなくて。

物語をなぞるだけのドラマ展開。

王妃が王子(=ドン・カルロス。音月くん)とあれほど大騒ぎして会いたがるから、どんな理由かと思ってたら、え、そんなこと? だし。

王子の疑惑が晴れるところなんか、凄く美味しいところなのに、さらーと流れた。カタルシスなんかこれっぽっちもない。

ネーデルランドの改革の話なんか、上っ面だけで、ちぎくん演ずるポーザ侯爵がどれだけ現地で心を痛めてきたか、それが迫ってこない。彼が熱演してるだけにね、う~ん・・。
ネーデルランドの場面を一つのシーンとして作れば、もっと核心に迫ることができたと思う。
王子は変革の流れに賛同しているわけで、王子の人柄に厚みが出ると思うんですけど。


経費節減だか、めんどくさかったんだか分りませんが、
仮面舞踏会に王子がレオノール(=女官。ミミちゃん)を連れてくところ、なんでそのままの衣装?
なんで、ドレスに着替えさせないか。

貴族たちの集まるところに、下の人をいれることなどご法度である。
それを無視して、手を引いていき、真ん中でダンスするのだ。
ここは、王子がいかにこの女官を特別な人だと思っているかを明らかにする場面でしょう。

仮面付けてれば、わかんないでしょう、なんてことじゃないのよ。

素敵なドレスが用意してあって、ミミちゃんに着せてあげて(ここは、すべてお見通しで私にお任せ、の乳母かなんかいるといいな)、あー似合う、素敵だ。さー行こう!
て、手を引いて乗り込んでいくんじゃなくちゃ。

カタルシスなし。

大体、女官の服のままじゃ、仮面をつけてたって、周囲にバレてしまうだろう、というのは、小学生にもわかる。


まーそんな調子で、全編、文句たらたらです。


も一つ言わせてもらと、
簡単な言葉の連呼(これ、木村くんの定番)。
みんな揃って連呼。幼稚園の発表会みたいだ。


みんな揃ってといえば、机バンバン叩いたりとかもね。
あれ、相当練習したのはわかりますが・・・。
もっとハイレベルのところで、やらせてもらえないでしょうか。
持ってる技術の持ち腐れだ。



木村くんは、舞台芸術を、タカラヅカをどう思ってるのか。
上っ面なぞっただけの学芸会みたいな作り方、ほんとにいいと思ってるのか。
タカラヅカだから、「おんなこども」が観に来るから、しちめんどくさいことはハショっといて簡単にしないと理解できないだろう、とか思ってるのか。

彼にノウハウはあるはずだ。内面を掘り下げたドラマを作ろう、と意識していただきたい。




というわけで、文句たらたらしてますが、演じている方々には文句ない。



tonton的トピックとしては、


牢屋に閉じ込められた王子のところにやってきたレオノールミミちゃんが、彼に死ぬなと、思いのたけを述べるところ。
ここのセリフには文句ありですが(「男の人は勝手です」てなによ、アレ)、ミミちゃんの演技にはほろりとさせられました。


あと、(お待たせしました)
裁判のところで出てくる異端審問長官の奏乃はると氏。裁判長だわね。

彼の演技が凄かったです。
タカラヅカを超えてる、というと、語弊があるかな。
でも、いわゆる男役の作りではなくて、冷徹に仕事をこなす異端審問長官。それに徹してました。
この凄い人、だれ? 思わずオペラでのぞきましたよ。

王子が弁明を初めて、周囲の人たちが呼応して歌いだす。
ここのところで、長官さまは、結審の合図をすべく木槌を振り上げ、そのまま止まってるんですね。
数分か。1‐2分か。わからないけど、結構長く感じました。
微動だにしない。


ドラマに感動しないで、変なところに感動したtontonオバサンでありました。




組長、サイコー!
については、次回。
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by ichigoshoto | 2012-07-23 11:30 | タカラヅカ