tontonのジュビレ日記

カテゴリ:タカラヅカ( 54 )

月→雪→宙 その6

さあ、息切れしないうちにどんどこ行きましょう。


宙組。

「はなやかなりし日々」/「クライマックス」

大空さんとすみかちゃんの退団公演でした。

大空さんは、自分の持ち味について、タカラヅカ的でないと思っていたようで、これでいくんだ、と確信を持てたのは「THE LAST PARTY」あたりだとインタビューで言ってますね。
2006年の公演だから、男役になってから結構経ってたんだね。


退団のあいさつで、「奇跡」という言葉を使っていましたけど、そういう結構な時間の葛藤があって迷いもあっただろうし、ここまで上り詰めることができるとは思ってなかったのかなあ。

でも、彼がここまで劇団に貢献したという結果は、自分の道を信じて努力を怠らず、常に気を許さず、個性を磨いてきたからだ、ということができるでしょう。

tonton的には、いつかもどっかで書いたと思うけど、「十二夜」(ずいぶん昔の小劇場公演。タニちゃん主演でした)の、大空さんが演じたお調子ものでちょっと間が抜けたとこのある若者が気に入っていて、あの明るくぶっ飛んだユーヒくんをまた見たいなと思ってたのですが、それは、彼としては本来ではなかったということなんでしょうね。

で、「HOLLYWOOD LOVER」あたりから、これがこの人の方向性なんだなあと納得できるようになりました。(2008年の公演でした。月組時代ですよ)



振りかえってみると、大空さんはいつの間にか男の孤独とかそれを享受している男の大きさとかその上でにじみ出てくる寂しさとか、そういうのを出せる男役になっていたと思います。
トップになってからの役どころは、そういうのが多かった気がする。
それを自然に受け取って見てたんだなあ。
そう考えると、希有な存在であったというべきかもしれません。





すみかちゃんは、花組のときから実力は目立っていました。
文句ない。
花組にいたころ、普段メークだと可愛いのに舞台だとヘンになっちゃうので、残念と思ってましたが、宙組にきて、どんどん上手になりました。


で、タカラヅカのトップ男役とその相手役の娘役の関係性について、娘役のことを「嫁」と呼んだり、よく「ラブラブ」と表現されたりしますけど、私はそれがあまり好きでなかったんですが―プロの舞台人なんだから、対等につとめりゃいいじゃん、と。

でも、最近、そう呼べるような関係を築くことによって、舞台での双方の呼応のしかたや感情の発露のしかたなんかが違ってくるんかなあと思い始めています。
やっぱり、人間だからね。



「誰がために鐘は鳴る」の最後、マリア(すみか)はロバート(大空)と一緒に残ろうとするのに連れていかれるシーンの、マリアの叫びは、本物に聞こえました。
彼女が演技巧者であるのは事実ですが、これが出てくるための大空との良い関係性という下地も大いに作用していただろうと思うわけ。



いや、こんなに長々と語るつもりはなかったんですよ。

「はなやかなりし日々」については、次回に(ひっぱってすいません)。




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以前に描いたものですけど。
まだトップになる前の大空さん。
なにか、ふっきれたような穏やかな表情に惹かれました。
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by ichigoshoto | 2012-07-25 09:00 | タカラヅカ

月→雪→宙 その5

雪組のショーですね。

「Shining Rhythm!」




こっちは、楽しかったです。
中村一徳氏作。
イットクさんのショー、結構マンネリズムなんだけど、好きです。
なんというかね、投げやりでないですよ、彼の作り方は。
いつもなにか新しいことを考えてる、入れようとしてる。
振付家に新しい人、探してきたりとか。
で、ジャズのシーンが必ずあるのね。これ、tonton的にはポイントなんですわ。


というわけで、スーツでジャズのシーンは、好きでした。
黒のスーツにカラーシャツというとこからして、「俺達、ワルだぜ」な空気で、あとから出てくる女の子たちもちょっと一筋縄じゃいかなそうなオネエサンたちで。
かっこよくて、好きですね。

愛加あゆちゃんが大活躍。
おねえちゃんと持ち味違うのね。

振りがカッコよかったんですが、
ここの、組長、飛鳥裕氏ですよ。注目です。
ビンビンに踊ってるのよね。
踊るバーテンさんです。ちなみに、隣で副組長の麻樹ゆめみサンも歌って踊ってます。
これがかっこよくて楽しそうで気分いい。


最近、踊れる組長さん、増えてきましたね。
というか、前からそうだったんだけど、組長になると、踊らなくなっちゃったりするのね。
それが残念だと思ってました。
実力と魅力は、どんどん見せてほしいと思います。




次回は、いよいよ 宙組。
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by ichigoshoto | 2012-07-24 09:00 | タカラヅカ

月→雪→宙 その4

間があいてしまいました。
気がつけば、星組始まってるし。(もう観てきたし)
サクサクいくはずが、中途で止まってしまうのね。

奏乃はるとクン? 組長? なんなの?

と、思ってた方、いらっしゃるかどうか知りませんが、今日、(半分)謎があかされます(大げさ)。
もちょっと、お待ちください。



さて、

「ドン・カルロス」。

原作があり、オペラにもなってますが。
ま―あの、題材としては結構タカラヅカ向きなんではないかと思うんですがね。

木村くん、相変わらずの学芸会風の劇作だよね。
観ながらどんどんテンション下がっていきました。



演じているひとたちには文句はない。それこそ、隅から隅まで「入魂!」でやってます。
それだからこそ、気の毒で。
もったいなくて。

物語をなぞるだけのドラマ展開。

王妃が王子(=ドン・カルロス。音月くん)とあれほど大騒ぎして会いたがるから、どんな理由かと思ってたら、え、そんなこと? だし。

王子の疑惑が晴れるところなんか、凄く美味しいところなのに、さらーと流れた。カタルシスなんかこれっぽっちもない。

ネーデルランドの改革の話なんか、上っ面だけで、ちぎくん演ずるポーザ侯爵がどれだけ現地で心を痛めてきたか、それが迫ってこない。彼が熱演してるだけにね、う~ん・・。
ネーデルランドの場面を一つのシーンとして作れば、もっと核心に迫ることができたと思う。
王子は変革の流れに賛同しているわけで、王子の人柄に厚みが出ると思うんですけど。


経費節減だか、めんどくさかったんだか分りませんが、
仮面舞踏会に王子がレオノール(=女官。ミミちゃん)を連れてくところ、なんでそのままの衣装?
なんで、ドレスに着替えさせないか。

貴族たちの集まるところに、下の人をいれることなどご法度である。
それを無視して、手を引いていき、真ん中でダンスするのだ。
ここは、王子がいかにこの女官を特別な人だと思っているかを明らかにする場面でしょう。

仮面付けてれば、わかんないでしょう、なんてことじゃないのよ。

素敵なドレスが用意してあって、ミミちゃんに着せてあげて(ここは、すべてお見通しで私にお任せ、の乳母かなんかいるといいな)、あー似合う、素敵だ。さー行こう!
て、手を引いて乗り込んでいくんじゃなくちゃ。

カタルシスなし。

大体、女官の服のままじゃ、仮面をつけてたって、周囲にバレてしまうだろう、というのは、小学生にもわかる。


まーそんな調子で、全編、文句たらたらです。


も一つ言わせてもらと、
簡単な言葉の連呼(これ、木村くんの定番)。
みんな揃って連呼。幼稚園の発表会みたいだ。


みんな揃ってといえば、机バンバン叩いたりとかもね。
あれ、相当練習したのはわかりますが・・・。
もっとハイレベルのところで、やらせてもらえないでしょうか。
持ってる技術の持ち腐れだ。



木村くんは、舞台芸術を、タカラヅカをどう思ってるのか。
上っ面なぞっただけの学芸会みたいな作り方、ほんとにいいと思ってるのか。
タカラヅカだから、「おんなこども」が観に来るから、しちめんどくさいことはハショっといて簡単にしないと理解できないだろう、とか思ってるのか。

彼にノウハウはあるはずだ。内面を掘り下げたドラマを作ろう、と意識していただきたい。




というわけで、文句たらたらしてますが、演じている方々には文句ない。



tonton的トピックとしては、


牢屋に閉じ込められた王子のところにやってきたレオノールミミちゃんが、彼に死ぬなと、思いのたけを述べるところ。
ここのセリフには文句ありですが(「男の人は勝手です」てなによ、アレ)、ミミちゃんの演技にはほろりとさせられました。


あと、(お待たせしました)
裁判のところで出てくる異端審問長官の奏乃はると氏。裁判長だわね。

彼の演技が凄かったです。
タカラヅカを超えてる、というと、語弊があるかな。
でも、いわゆる男役の作りではなくて、冷徹に仕事をこなす異端審問長官。それに徹してました。
この凄い人、だれ? 思わずオペラでのぞきましたよ。

王子が弁明を初めて、周囲の人たちが呼応して歌いだす。
ここのところで、長官さまは、結審の合図をすべく木槌を振り上げ、そのまま止まってるんですね。
数分か。1‐2分か。わからないけど、結構長く感じました。
微動だにしない。


ドラマに感動しないで、変なところに感動したtontonオバサンでありました。




組長、サイコー!
については、次回。
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by ichigoshoto | 2012-07-23 11:30 | タカラヅカ

月→雪→宙 その3

雪組公演の前に、月組ショーのこと言ってませんでした。

吉正くん、自分の趣味も入れつつ、組子の隅々まで目を配り、まとまりのあるショーを作るようになったね。

「趣味も入れつつ」というのは、アニマルコスのきゃぴきゃぴ娘役の銀橋わたりとか。タータンチェックの衣裳のデザインが、どことなくどっかの国の今をときめくアイドル集団を思わせるとことか。

でもって、退団者への慈しみがあちこちで感じられて、ほっこり気分になりました。
霧やんとまりもちゃんの場面も、どことなく今までの集大成的な雰囲気が感じられ、それぞれの一番かっこいいところを観てもらおう、という気概も感じました。
吉正くんはタカラヅカを、組子を愛してくれてるなあと感じます。



あと、若い男役の中では、珠城りょうクンがいいですね。
端正で品があって、秘めた力みたいなものも醸し出せるようになってきた。
期待したいです。




*****



さて、いよいよ

雪組公演 「ドン・カルロス」/「Shining Rhythm!」




これはね。



奏乃はるとくん、スゴイ!!
組長、さいこー (^▽^)ノ


に尽きます。

どういう風に?   どこで?

というのは次回。
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by ichigoshoto | 2012-06-26 10:00 | タカラヅカ

月→雪→宙 その2

月組続きです。


タカラヅカって衣裳や小物に細かいこだわりを感じるときがあるんですけど、それって演出家の趣味だったりするんでしょうか。

今回は、英国ものってことで、イギリス人―霧やんとか明日海くんなんかが着てるジャケットが、ツイードみたいな風合いでスタイルがノーフォーク風。

かたや、アメリカ人グループは、普通のビジネススーツみたいでね。

こういうのを見つけると楽しいですね。




*****



これを観たときは、龍トップ、明日海準トップ、愛希娘トップが公表されてましたけどね。

このメンツね・・・。
でかくてガツンッ!! な男役が好きなtontonとしましては、待ってましたあ、と燃えるわけではないのですが。

tonton的には、まさおくんは少年ぽい持ち味と思います。
大人になりきれない青年の屈折した純情。みたいなのを観たいと思います。
「理由なき反抗」みたいなのとか、いいんじゃないですかね。「エデンの東」もいいかも。
ジェームス・ディーンばかりだね。
永遠のジミー・・。


明日海くんは準トップという異例の人事ですが、そういう肩書きとか番手とかなんとかより、実際の舞台を観て楽しみたいと思います。
ロミオをやるんですね。これは、楽しみかも。

とにかく、ご両人ともがんばってください。



愛希くんは、一昨年まで男役だった人ですね。
いや、ぜんぜんノーマークで、どこよ~?状態でした。
ちょっとしゃくれた感じの横顔が可愛く見えるときもあるね。



100周年の月組はこのメンツ?
一筋縄ではいかないタカラヅカですから、どうなりますかね。

感想よそに、余計なことを言ってしまった。

明日は、雪組。
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by ichigoshoto | 2012-06-18 10:00 | タカラヅカ

月→雪→宙 その1

月組は後日。
なんて言ってて、いつの間にやらこんなに時が経ってしまった・・。

さて、どんどん忘却の彼方になっていくので、まとめて簡単に述べていきましょう。



*****



まずは、月組。
「エドワードVIII世」/Misty Station」




霧やん、まりもちゃん、お疲れさまでした。
この二人は、いつも安心して見てられましたね。

「エドワード~」、面白かったです。
一筋縄ではいかない主人公二人の物語で、上手い人が演らないとどーしようもないことになったかもしれないです。霧やん、まりもちゃん、ご両人とも絶妙のニュアンスを込めて上手くまとめ、脇の方々も充実していて、面白いドラマを見せてもらいました。

結構遊びやだった王子さまのようですが、霧やんがやると、誠実ないい人テイストがじわ~と出てくるのね。遊んではいても、品を失わず、高貴な感じはちゃんとあって、格が違うところが出てました。

まりもちゃん、気取った王国でひと稼ぎしようとアメリカから乗り込んできた、まー海千山千のやり手オバサンなわけですが、こちらも、下品にならず、お金持ちらしい雰囲気でグッドでした。

エドワードから、「愛人」を持ちかけられて、「はいっ?」と問いかけるところのこの感じ、間といい、イントネーションといい、顔の振りむき方といい、まりもちゃんじゃないと出せないかなあ。


あと、いいねえ~とうなってしまったのは、一樹さんと越乃組長。
この政治家ふたりが裏でいろいろ画策してるんだけど、これが結構リアルな感じ出てて面白かった。
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by ichigoshoto | 2012-06-17 09:00 | タカラヅカ

花組 「復活」/「カノン」 その6

「カノン」つづき。

日があいてしまいました。
いまいち、テンション上がらず・・・三木さん、やる気あんのかなーなどとちと思っちゃったりしたもんで。
人の使いかたが、一辺倒で、同じ組み合わせ、同じパターン。今に始まったことじゃないけど。


まー新しい趣向というのもないわけじゃないし、出てる人たちは素敵だし。
出てる人たちのこと、書きましょう。

らんとむ、いいね。
この人は、クラッシックな男役の匂いがぷんぷんしますね。フェロモン、出てますね。
濃い。濃いのが男役。フェロモンふりまかないでナンボのもん、と思ってる。

ほめてるんですよ。
なつめさんのときはもう入団してたのかな・・・真矢みきの背中見て育って、ギラギラのねちこい光を放つ男役像を追求し、構築させてきた。

最近の若手の男役諸君は、スタイル抜群だし素敵なんだけど、あっさりしすぎの感がありまして(それぞれ工夫してるのはわかるんだけど)、らんとむ、いいなあと思った次第。

リアル男性も草食系とかいっちゃって、あっさり爽やか系が時代の趨勢なんでしょうか。
男役はまた違うだろ、と思いますけど。


らんはなちゃん、結構踊れるんだということを、認識いたしました。
今まで何見てたの? て感じですが。
初々しさも残しつつ、相手役を翻弄するような黒さも出せるし、しっとりした大人っぽさも出せたりして、引き出し増えてきました。
お芝居でもいろいろできそうで、楽しみ。


二番手、荘さん。
ショーになると、正統派な押し出しになっちゃうのよね。
お芝居のときの独特の浮き加減を、ショーでも出してくれると面白いと思うんですけど。


扇くんが退団でちょっと寂しく、クラシックな濃さを前面に出してる華形くんがいとしかったりします。


若手男役はね。
前にも言いましたけど、「丸顔」て印象。それが一番残ってるってどうよ。と思います。
草食系というか、韓流も多少影響あるのかな。
tonton的には、もっとエネルギーを! もっとオーラを! てとこです。
瀬戸かずやくん、がんばってください。



****



今回の観劇は、タカラヅカをテレビで観たことはあっても、ナマで観るのは初めて、という人が一緒でした。
以下、彼の感想。

キラキラで豪華。
男役がありえないくらいかっこいい。
ナマオケが付いてるとは贅沢。
歌に力が入るときなんか、音が割れるときがある。これは惜しい。

あと、この日はS席だったんですが、SS席でも11,000円と聞いて、オペラはこの3倍はすると驚いてました。
これだけの大所帯で、豪華な舞台で衣裳代もかかるだろうし、チケット1万円として3000人入ったとしても、収支はマイナスだろうと、面白い計算をしてました。

そうなんだよね。レビューはお金がかかるの・・・。




月組、観てきましたので、後日その感想を述べたいと思います。
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by ichigoshoto | 2012-04-11 09:00 | タカラヅカ

花組 「復活」/「カノン」 その5

「カノン」にいきましょう。「復活」についてはなにか思い出したら、てことで。

音楽用語である「カノン」の意味を考えて、なにか関連することになっているのかと期待すると、肩すかしを食います。

『世界の名曲を素材に、それにまつわる悲しみ、希望、愛などの“思い”を各景の主題とし、全体が一つの音楽詩として、生きる喜びを歌い上げます。』

とありますけど、「カノン」というタイトルにする必然性はないですね。
で、荻田くんなんかだと、いろんな主題のシーンのどっかにつながりがあったり、最初のシーンに回帰したりなんていう仕掛けをしのばせたりするんだろうと思うんだけど、三木さんのこれは、そういう関連性もなく、ひとつひとつのシーンの積み重ねという風には感じられませんでした。

しかしながら観に来る人のほとんどは、このショーのテーマはいかに表現されているかなんてことは考えないでただ楽しんでお帰りになるわけで、私もご多分にもれず、ですので、まあ細かいことはおいときましょう。
前置き長し。


***


タカラヅカのショーでよくあるんですけど、テーマソングのタイトルのリピートコール・・・つまり、カノン、カノン、カノン~♪ という繰り返しは、いい加減にやめたらどうかと思う。

のですが、ショーとしては面白かったです。

ほとんどのシーンにらんとむ登場で、ありゃーこれは大変だなーと思いましたけど、らんとむ、バリバリスカシて踊っていて、カッコよかったです。


全体が紫の色調の場面、美術館の絵画が動き出す、てことらしいですが、こういう怪しいの好きですね。
らんはなちゃんもしっかり怪しくて、怖くて、らんとむを手玉にとってて、よかったです。

ここで、娘役の中に花野じゅりあ嬢が入ってなくて、アレなんで? と思ってたら、次の場面、ロケットでしたけど、ピンで登場。
ダイナミックな肢体を惜しげもなく露出して、健康的なお色気でした。
元気が出ますね。


(続く)
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by ichigoshoto | 2012-03-19 09:00 | タカラヅカ

花組 「復活」/「カノン」 その4

蘭乃はなちゃん。カチューシャ。

ストレートに感情を吐露するのは普通に上手い。
で、可憐で無垢な時のカチューシャと、娼婦に堕ちてしまったあとのカチューシャとのコントラストもクリアに演じた。

で、できる人だと思うので、注文を言うと、
カチューシャのネフリュードフへの愛は変わっていなくて、突っぱねる態度は、彼を遠ざけるための彼女なりの芝居なわけです。
そういう、ウラハラの表現をもっと工夫すると、カチューシャの気持ちが伝わってくるのじゃないかなと思いました。

弁護士の前で感情を出して号泣するところで、ちょっとアレ?・・な感じを受けました。
もっと前のところから、ちょこっとずつそういうのを出してたら、ここの場面のインパクトは違ってくるよね。

難しいと思うんですけどね。
大きな舞台で、表情の小さな変化なんかじゃわからないしね。
あんまり大げさにやってもおかしいしね。

がんばってください。



***


弁護士ファナーリンの華形ひかるくん。

いいね。とてもいい。

いつもと同じように引き受けた仕事なんだけど、ネフリュードフとかかわっていくうちに、彼らを本気で助けたいと思うようになっていくのがわかります。
最初から「いい人」モードではありますが、割り切っていたはずが、彼の中の「いい人」が動き出す。
カチューシャが恩赦を受けられたのも、彼のおかげですよ。

華形くんは、ただ上手いだけじゃない味のある男役になりつつある。
「銀ちゃんの恋」のヤスを観たときに、スゴイ芝居をする人だなーと思ったのでした。
ちょっとタカラヅカをはみ出したか、とも思ったけど、そういう経験が役者華形ひかるの「味」を醸し出すのに十分に有効に機能してる、てことかね。
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by ichigoshoto | 2012-03-13 09:00 | タカラヅカ

花組 「復活」/「カノン」 その3

荘さん、いってみようか。

ネフリュードフの親友のシェンボック。

「荘節」ともいうべき、べらんめえ調の滑舌。
個性的ではあるけど、これは役を選びますね。
今回は、暗い中に明るさをもたらす役どころということで、効果を持っていたと思います。

明るくて軽妙洒脱。恋人とは結婚はしないと公言している、まー言ってみれば不誠実な男なんでしょうか。
しかし、不快感を持たなかったのはなぜかなあ。

シェンボックの相手のアニエス、パリの踊り子で、シェンボックと結婚を前提としない付き合いをしてるとなると、ほんとはもっとひと癖ある女性なんだろうと思いますが、相手役を演った月野姫花は可憐で純真なお嬢さんで、なんかちょっと違うよなあと思いながら、このカップルに好感を持ってしまいました。
役者の個性の効果ですね。
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by ichigoshoto | 2012-03-12 09:00 | タカラヅカ