tontonのジュビレ日記

夢組 「鬼の末裔」/「ROSE DROP」 その2

HKDC、すなわち 「はやみ甲ダンスカンパニー」の、夢組公演であるが、今回で5回め。
毎年バージョンアップしてますなあ。

まず、プログラムを買ってびっくり。オールカラー。でもって、紙質もアップしてる。
それから、舞台装置。作り付けだけど葉の茂る大木が立っているし、それに、あの岩。真ん中で割れるようになっていて、(これに鬼と化した初瀬さん(違)が閉じ込められるのだ)なかなか凝ったつくりだ。
バウホールレベルはあるんじゃないかと感動していたら、友人にいやいや。まだまだと言われたが。

あの岩は好きです。あーいうの好きだわ。離れていた岩がどんどん近づいていって、初瀬さん(だから役名を記せ)がスキ間から手を伸ばして叫んでる姿なんか、結構ツボでした。

あの岩は星組全ツのお墓を思い出しました。わたさんお披露目の公演だった(遠い目)。
お墓がパカっと割れてわたさんと死に別れた檀ちゃんが煙の中から出てくる、て趣向だった。私が観たときは、わたさんが嘆き悲しんでる最中に、いきなりパカっとなって、目が点でした。趣もなにもあったもんじゃなかったが、わたさんはそんな裏方さんのミスなど吹き飛ばすがごとくに力ずくの熱演で、感動したのだった。
あのパカッに比べたら数段よく出来てると思います。ハイ。



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さあそんなことは置いといて、内容について感想述べましょう。

お芝居「鬼の末裔」のストーリーは、ちどりさんが結構詳しく解説してくださってるので、こちらを参照してもらうとして(ちどりさん、ありがとう)(事後承諾)。

あて書き、いつものことながら、いつも見ているから当たり前とは言え、さすがと思いました。

初瀬みきが金髪碧眼の外人さん(これが好青年)。で、後半は凄い形相の全身恨みに染まった鬼になる。
どちらもハマッている。


で、私がなぜHKDCを観にいくかというと、その原点は、「初瀬みきが踊っている」からなんだが、最初に観たときに「ダンスを観にいった」私は、たくさんのおまけをもらって、ずいぶん得をした気分になったのだった。
初瀬みきはダンスだけじゃなくて、もっと大きなものを持っている。お芝居をした時にかもし出されてくるこの安定した人物像。なまはんかなことではぶれず、崩れない確かさ。いつも裏切らないおおらかさと温かさ。そこにちょっとした時に顔をだす茶目っ気と、相反するようできちんと同居している真剣さ。
これはもう、初瀬みきその人の人生観が舞台に表れているのではないかと錯覚するような、直球勝負でくる舞台姿。いや、錯覚ではないんだろうと思う。表現者は人生そのものを表現しているのである。

この人の魅力はこの人自身である。

そこに惚れるのである。

で、その初瀬みきの人間がもっともよく表現されるように、はやみ甲は登場人物の人間設定をする。
これが、直球勝負でいつもドンッとストライクを受け取り、心はカタルシスから癒しへと移行し、満足のうちに帰途につく、ということになるのだ。


***


この項、続く。
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by ichigoshoto | 2009-07-03 14:54 | HKDC