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tontonのジュビレ日記

花組 「復活」/「カノン」 その4

蘭乃はなちゃん。カチューシャ。

ストレートに感情を吐露するのは普通に上手い。
で、可憐で無垢な時のカチューシャと、娼婦に堕ちてしまったあとのカチューシャとのコントラストもクリアに演じた。

で、できる人だと思うので、注文を言うと、
カチューシャのネフリュードフへの愛は変わっていなくて、突っぱねる態度は、彼を遠ざけるための彼女なりの芝居なわけです。
そういう、ウラハラの表現をもっと工夫すると、カチューシャの気持ちが伝わってくるのじゃないかなと思いました。

弁護士の前で感情を出して号泣するところで、ちょっとアレ?・・な感じを受けました。
もっと前のところから、ちょこっとずつそういうのを出してたら、ここの場面のインパクトは違ってくるよね。

難しいと思うんですけどね。
大きな舞台で、表情の小さな変化なんかじゃわからないしね。
あんまり大げさにやってもおかしいしね。

がんばってください。



***


弁護士ファナーリンの華形ひかるくん。

いいね。とてもいい。

いつもと同じように引き受けた仕事なんだけど、ネフリュードフとかかわっていくうちに、彼らを本気で助けたいと思うようになっていくのがわかります。
最初から「いい人」モードではありますが、割り切っていたはずが、彼の中の「いい人」が動き出す。
カチューシャが恩赦を受けられたのも、彼のおかげですよ。

華形くんは、ただ上手いだけじゃない味のある男役になりつつある。
「銀ちゃんの恋」のヤスを観たときに、スゴイ芝居をする人だなーと思ったのでした。
ちょっとタカラヅカをはみ出したか、とも思ったけど、そういう経験が役者華形ひかるの「味」を醸し出すのに十分に有効に機能してる、てことかね。
by ichigoshoto | 2012-03-13 09:00 | タカラヅカ