tontonのジュビレ日記

OSK 「レビューin KYOTO III」 その1

OSK日本歌劇団の南座公演、7月18日/昼と夜の2回観てきました。

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久しぶりの京都ですね。
京都駅からの道案内の頼りにしていたCさんが、「用事があるので現地集合っ」と言ってきたので、即行タクシーを使うことに決める。1030円也。
帰り、これまたつれて帰ってもらおうと思ってたCさんが「出待ちの差配をしなくちゃならない」ということで、急遽JRでお帰りになるというKさんにすがる。
で、なんのことはない、ちょっと歩いて地下鉄に乗れば二駅で京都だ。料金210円也。
う~ん・・・不案内ということはこれほどお金がかかるということだ。
次はあの道を通って地下鉄にしよう(たぶん、迷う)。

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で、公演ですよ。

一幕、二幕、両方ともショーである。
一幕めは日本もので、二幕めが洋物。


この日本もののショーが面白かった。

タイトルが、『さくら颱風(タイフーン)―真夏(なつ)の京(みやこ)も桜満開』
(  )内はふりがな。凝ったタイトルですな。
というか、南座公演あて書きの夏限定のそれでも無理やり桜を咲かせるという(OSKだから)、焦点を絞った公演である。
場所を限定する。これはいいとおもう。松竹座、南座とふたつの劇場で差別化を計る。その土地に密着した興行を行おうという意図がはっきりしていて、その土地の方は喜ぶだろう。

真夏なのに桜をどうするか。作者は考えたんだろうな。
で、「無理でも夏の京都に桜を咲かせよう」と決める。
理由は・・・桜花昇ぼるだから。
そういうことをプログラムに書いてあった。解ってますね。桜花ちゃんは、普通だったら無理なことを無理やりねじ込むことの出来るスターである。
うん、解っている。

で、夏に桜だから、設定がシュール。
ショー全体がシュール。
蝉時雨から始まるのに、桜の花が満開だ。
恋人(珂逢こころ)との逢瀬を楽しんでいた青天のイケメン青年(桜花)がいきなり幽霊に襲われ、自分も幽霊になる。幽霊を退治するゴーストバスターズが現れる。
突然、嵐になって(桜吹雪じゃなくて桜の嵐)シルバーのお着物にブーツの5人組が現れて、キャピキャピに歌い踊る。彼女たちはチェリーガールズ。
「桜の嵐が起こると時代が変わる」てなことを言って、場面転換。
大正デモクラシーの時代になって、縞々水着のお嬢さんたちが出てきちゃったり、はたまた水玉模様の「いい男」と「いい女」が歌い踊ったり。

もうね、なんでもありよ、文句言わないのよ、そもそもシュールなショーなんだから。
そういうことなのだ。
そういう確信犯的な作り方が心地よい。

で、場面転換が滑らか。暗転を殆ど使わず、一場面が終わったところで一人残り、誰かが出てきて絡んで別のシーンに移行するなんてことになってたりする。荻田くんがタカラヅカで多用してました。

時代が変わるときにそれに関わっているのが可愛い女の子たちで、水着の女性たちが新しい時代を謳歌し、カンカン帽のいい男たちに言わせっぱなしではなくて、私たちはいい女、と対等に主張する女性たち。
なんというかな、女性が男性と対等という世界感が見え隠れする。これが新しい感覚でいいなと思った。
作者は桃井文という人だ。きっと女性でしょうね。男性の作家はよほどのフェミニストでない限り、こういう書き方はしない。

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以下に受けたところを列挙する。

*青天の桜花昇ぼる。いつ見ても素敵。

*その桜花昇ぼると高世麻央の色気。高世くんと朝香櫻子がしっとりとセリ下がるところなんか、これからいいことするんだーと思ってしまったし。桜花ちゃんがこころちゃんの着物の懐に手を入れようとするところなんか、不必要にあせってしまったし。

*幽霊の幽霊振りに受けた。特に、貴城優希。タカシロワールドに入っちゃってる。

*その幽霊を退治するゴーストバスターズの少年剣士。少年でいいんだろうな。朝香、牧名ことり、折原有佐。剣さばき、腰の入り方がいい。

*阿波踊りは桐生麻耶が一番決まっている。あれはやたらに動けばいいというもんじゃないと思う。

*子どもが遊ぶシーンの文月彩可がとっても美少女。だから、前から美少女だと思ってたのよ。適材適所。

*水玉着物の「いい男」「いい女」のところ。桐生だけが、さらしを巻いているのがはだけた衿の間から見えて、遊び人風。あとの二人(桜花と高世)は、文化人か金持ちのボンボン風。
それにしても、さらしを見せて胸はだけてるのがこれほど堂に入ってて違和感ない男役は桐生麻耶をおいて他にはいないだろう。

*最後にひとつ注文を。
若手男役、楊林とか悠浦あやととか、メークをも少し工夫したらと思った。ちょい、くどい。

こんなところかな。


洋物ショーについては、次回に。
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by ichigoshoto | 2009-07-18 23:59 | OSK